私は航空学と情報科学を学び、その後ビジネス工学を専攻しました。そして理工科女性学校を卒業しました。学業の初頭からプラグマティックな考え方をしてきました。父を事故で亡くしたせいで、学業が終わってすぐに家業を継ぐことになり、私はエンジニアの業界で働くことができませんでした。家族の所有するドメーヌを継ぐことができるように、ディジョンで醸造学のディプロムを取得し、そのおかげで、醸造学に関する専門的な知識を身につけることができ、情熱を持っている多くの人達に出会うことができました。

スタッフ一同と、人間的な関係を持って働くことは、私が会社を経営する上での柱となっています。私は価値を分かち合い、様々な個性を持つ人たちと出会い、インスピレーションを受けることが好きです。私は、異なるいくつもの文化や、風習、習慣を発見することに情熱を傾けてきました。現在でも、私は、例えば自分たちのシャンパーニュをデギュスタシオンする際の新しい方法を発見するとそれに夢中になります。シャンパーニュの魔術は時折私を驚かせ、私を魅了します。私は、良いシャンパーニュを囲んでの時間がもたらす力を信じ続けています。小さい規模の企業においては、あらゆる分野に関われるというチャンスがあります。私は葡萄栽培農家の実践に注意深く、彼らのポジションや土地への敬意にも注意を払っています。そして、毎年、アッサンブラージュにも参加します。これはストラテジー上の訓練であると同時に精密さを要求される時間でもあります。しかし、販売とマーケティングがやはり私が最も得意とする分野であり、未来に向けての予測を行うという醍醐味もあります。そして、最終的な目的として、次世代への  la Transmission、伝承を頭に置いています。私たちが作るワインは私たちの子供の世代により市場に出ることになるのですから。そして、私たちが植える葡萄の苗は、子供達の世代により育てられることになります。私の行う行動の一つ一つは、その後何年もの間影響を及ぼすということを頭におかなければなりませんし、だからこそ、私はあらゆる決定に対し大変重要性を置いています。情熱、忍耐、この仕事に対する愛を伝えること……まだ多くの挑戦が残されています。

私はエンジニア学校を出て数年してから、家族のドメーヌを継ぎ、兄ともに働く事を決心しました。私はこの職業を、家族から受け継いだエネルギーのおかげで、プラグマティズムとともに学びました。1999 年以降は夫の仕事のためアジアに住んでいたので、すぐに輸入部門、特にアジア地域を担当することができました。兄は葡萄畑を取り仕切っていますので、いつでもお互いのバランスはいいのです。素晴らしいテロワールを尊重する文化的な実践が発展することに重きを置いていますので、VDC （シャンパーニュ地方のサステナブル葡萄栽培）とHVE（環境に対する高い意識）  を取得しました。忍耐と好奇心が私のモチベーションの一つであり、だからこそ海外のワインをよく知り、コミュニケーション上シャンパーニュ地域の持つポジションに対する正確なヴィジョンを持つために、WSET2（ Wine & Spirit Education Trust）を取得したいと思ったのです。私は、ワインに情熱を注ぎ、ワインに愛着を持ち、その価値を伝えたいと思っている人々と出会うことができました。シンガポールに 3 年、マイアミに２年間滞在し、私の３人の子供たちには自分たち以外の文化を知ってもらう機会を得ました。私は今でも様々な土地を訪れ、シャンパーニュ地方とシャンパーニュならではの価値を伝えようと願っています。